旧歌舞伎座 平成22年元旦 神輿渡御

画像をクリックするとポップアップでパノラマが開きます。
別ウィンドウで開きたい場合はこちらのURLからどうぞ。
https://vr-factory.com/pano_files/2010kabukiza_mikoshi/index.html

連日昔撮影したパノラマの投稿で申し訳ございません。ははは

2009年の大晦日から年が明けた、まさにその時、東銀座の歌舞伎座前では木挽町の神輿渡御が行われていました。老朽化した歌舞伎座の建て替えを間近に控えての、特別な計らい、扱いだったと記憶しています。NHKの「ゆく年くる年」の生中継が入った関係で現場の照明もバッチリ整い、恵まれた状況下でパノラマ撮影ができました。

撮影機材は、Nikon D700、AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED(Shaved=レンズフードを削ぎ落としたヤツ)、360Precision Atome、Agnosのポール(3.5m)でした。撮影データはISO 1600, 1/100 Sec, f/4、水平4分割撮影。神輿の担ぎ手や群衆の動きが結構早かったので、ISO感度は1600まで上げざるを得ませんでした。D700のイメージセンサーは、ちょっとでも感度を上げると暗部のノイズが盛大に現れるので、なかなか扱いの難しいデータでした。セレクトした4枚の素材画像をPTGui Pro 13 β5でストレートにスティッチしています。手で保持したポール撮影なので、どうしても3.5mの高さに据えられたレンズのNo Parallax Pointが暴れてしまいます。スティッチではやはり少々苦労が伴いました。

この当時は撮影機材に選択の余地がほとんどなくて、それほど性能の良くないレンズを我慢して使っている状況でした。いま改めて昔の撮影データを確認してみると、全体の解像力や周辺部の甘さ、色収差やフレアーなど、イライラさせられることばかりで精神衛生上まことに宜しくありません。撮影機材的には、今は本当にいい時代になったなぁ、としみじみと思います。

旧歌舞伎座。実は内部を200か所ほど360°パノラマ撮影をしています。撮影した360°パノラマを公開するしないで某社から理不尽な要求を突き付けられて、揉めて、結局私が頭にきて自主的に全部お蔵入りにしてしまいました。いつか、それらのパノラマを公開する日が来るかもしれませんが、いまさら某社と揉めるのも不愉快な話なので、多分私が自分の死期を悟った時にだろうなぁ、きっと。あはは