当事務所が所有するパノラマ撮影機材のシルエット。全て異なるパノヘッドです。

最高画質のパノラマイメージを制作する

高解像度360°パノラマの制作で最も標準的な、対角魚眼レンズを使った全球包括撮影方法から、取得した画像データをPTGui Proでスティッチして、Equirectangular(正距円筒図法)イメージを生成するまでのプロセスを、ハンズオンで丁寧にレクチャーします。

インターネット上に散見される、浅い知見に基づいた半可通なパノラマ制作のハウツーとは異なる、長年にわたって大企業の広告案件を多く手がけてきた実績ある当事務所だからこそお伝えできる確実なメソッド、ノウハウを、詳細なテキストと共に論理的に解説していきます。

このレクチャーでいったいどの程度のスキルアップが図れるのか? 料金に見合う内容を教えるのか? という疑問もあるかと思いますので、御参考のために、分かりやすいスクリーンショットを下に提示します。PTGui ProではControl Pointの精度が大変重要となりますが、下図のスクリーンショットで示す程度のCP配置精度は、当レクチャーを受けた方ならどなたでも得られるようになります。正しい撮影と適切なポストプロダクション、そして合理的なPTGui Proの操作によってこの精度は達成され、当レクチャーではこのスティッチ精度を標準的なレベルとして、お教えしています。

PTGui Pro 最適化計算結果ウィンドウ

Googleストリートビューの制作で主流となっている「円周魚眼レンズを使った水平4枚撮影」に対して、対角魚眼レンズを使った360°全球包括撮影では、水平分割撮影6枚、天頂(Zenith=真上)1枚、天底(Nadir=真下)2枚、合計9枚の撮影が基本形となります(三脚部分の消す場合はこの他に三脚部分の地面の素材撮影も必要です)。

このちょっと面倒な撮影方法が現在の世界のプロのパノラマクリエイター達の標準的な制作スタイルです。撮影の手数に対して得られる画像解像度と画質のバランスが良いことから、この手法(6+Z+N)がスタンダードとして定着しました。6+Z+N手法と撮影データの適切な後処理、そしてPTGui Proでのスティッチをマスターすれば、その応用でレクチリニアレンズを使った、より解像度の高いイメージ、ギガピクセルパノラマの制作も可能となります。

Googleストリートビューに掲載できるEquirectangular画像のサイズは12000 × 6000ピクセルが上限ですが、約4240万画素クラスのフルサイズフォーマットのデジタルカメラと対角魚眼レンズを使って6+Z+N手法で撮影した元画像から生成されるEquirectangular画像は、約20000 × 10000ピクセルと面積比で4倍近い解像度の画像になり、このサイズが高解像度パノラマの標準サイズです。

Equirectangularイメージはあらゆるパノラマコンテンツの素材となり、このイメージを利用してkrpanoやPano2VR、3D VISTAなどでバーチャルツアーを制作したり、あるいはGoogleストリートビューやFacebookに360°パノラマを投稿することなどができます。

※このレクチャーは、プロとして写真撮影制作業務に携わっている方々、一眼レフやミラーレスデジタルカメラでの撮影経験が豊富な(少なくともRAW現像がスムーズに行える)方々を対象とさせていただきます。

レクチャーの内容

  • 360°パノラマ撮影機材と撮影方法の解説
  • 複数の撮影画像による全球包括とそのオーバーラップについて
  • なぜスティッチエラーは起きるのか?
  • パノラマ雲台のキャリブレーション方法
  • パノラマ撮影に於ける注意点
  • スティッチ素材となる元画像を高品質に作成する方法
  • PTGui Proの基本的な使い方
  • Nadirの処理(床面の三脚を消す方法)
  • Equirectangularイメージの生成
  • Photoshopを使ったEquirectangulerの最終的な画質調整

    ※このレクチャーは秘密保持契約を交わしていただきます。
    (教わったことをインターネットなどで第三者に伝えない、という内容の契約です。)

受講にご用意いただく物

  • デジタルカメラと対角魚眼レンズ(単焦点レンズを推奨)
  • 脚部の剛性が高い三脚(カーボンファイバー製を推奨)
  • マルチROW式のパノラマ雲台(例:Nodal Ninja 3 MkⅢ + Nadir Adapter + ローテーター。あるいはNodal Ninja 6など。 )
  • 搭載メモリ最低16GB以上で、dGPU搭載の高性能なデスクトップPC(同条件のラップトップでも可)。Windows、Macどちらでも構いません。
  • RAW現像ソフトウェア(Adobe Lightroom Classic または CaptureOne Pro)
  • バッチ処理のできるHDRソフトウェア
  • Adobe Bridge, Adobe Photoshop CC, PTGui Pro

レクチャーの所要時間

2日間(途中の休憩も含め、全体でおおよそ10時間ぐらい。)

※このプログラムはプロのフォトグラファーとしての実績がある方を対象としています。それ以外の方々の場合は、必要なことをお伝えするには2日間ではとても時間が足りませんので、3日間のレクチャーとして、別途ご相談を承りますのでお問い合わせください。

受講料金

受講人数:料金(税込)
1名¥99,000-
2名¥176,000-
(2023/06 改訂)

※受講者は最大2名までとさせていただきます。

出張費:@ / day 【1日あたりの料金(税込)、交通費別途実費】

東京都区内無料
東京都区外, 埼玉県, 神奈川県¥5,500-
その他の地域(関東圏内)¥11,000-
その他の地域(関東圏外)¥22,000-
(2022/03 改訂)
  • レクチャー実施が決まりましたら、お見積もり金額の全額をお振り込み下さい。お支払いをもって正式なお申し込みとさせて頂きます。
  • レクチャー受講前に機材購入のアドバイスや御相談が必要な場合は、お支払い後にお受けいたします。
  • レクチャーを行なう場所は御用意ください。

お申し込みのキャンセルについて

レクチャー実施確定後のキャンセルにつきましては、下記の通りキャンセル料を申し受けます。

  • レクチャー実施日から起算して8日以上前のキャンセル 無料
  • 同7日前から3日前のキャンセル 御見積金額の30パーセント
  • 同2日前から前日までのキャンセル 御見積金額の50パーセント
  • 実地日当日のキャンセル 御見積金額の100パーセント

お問い合わせ・お申し込みについて

お問い合わせ、お申し込みについてはお問い合わせフォームからお願いいたします。