スティッチングソフトウェア PTGui Pro の操作画面

最高画質の360°パノラマ画像を制作するために

このレクチャーでは、高解像度360°パノラマ制作の標準的な撮影手法である、対角魚眼レンズを使った全球包括撮影から、分割撮影した画像データをPTGui ProでスティッチしてEquirectangular(正距円筒図法)イメージを生成するまで一連の制作工程を、実際にハンズオンで作業をしていただきながら丁寧に説明していきます。

インターネット上に散見される浅い知見のハウツーとは明らかに異なる、長年に渡ってパノラマ制作と企業広告案件を手がけてきた当事務所だからこそ伝えることができる、確実なメソッドとノウハウを、論理的に分かりやすく解説します。

いったいこのレクチャーを受けることでどの程度のスキルアップが図れるのか?はたして料金に見合う内容を教えてくれるのか?という疑問も浮ぶかと思いますので、御理解をいただく参考になるスクリーンショットを下に提示します。PTGuiの操作ではControl Pointの扱いと配置精度がとても重要ですが、正しい撮影と適切なポストプロダクション、そして合理的なPTGuiの操作によってこのクオリティが達成されます。この精度で繋ぎ合わされた出力画像にスティッチエラーは発生しません。そしてこれを標準的なレベルとして、お教えしています。

PTGui Pro 最適化計算結果ウィンドウ

ちなみに、当事務所はこれまで国内30社以上のクライアントさまにパノラマレクチャーを行なってきました。

Googleストリートビュー制作で主流の「円周魚眼レンズを使った水平4分割撮影」に対し、対角魚眼レンズを使った全球包括撮影では、水平6分割撮影、天頂(Zenith=真上)1枚、天底(Nadir=真下)2枚、合計9枚の撮影が基本形となります(三脚を消す場合は、この他に三脚が設置されていた地面の素材撮影も必要)。

「円周魚眼レンズを使った水平4分割撮影」は、撮影の手間が少ないことが利点ですが、反面、スティッチで苦労することが多く、また天頂と天底(天井部と床部)の描写が著しく劣化します。これは、天頂と天底の部分がレンズのイメージサークル周辺部の画像で構成されるために起こる必然的な現象です(注:イメージサークルとはレンズの写像投影範囲のこと。投影円の中心付近の画質が最も良く、周辺部に近づくに連れて画質は劣化する)。また、一般的に室内の天井と床面には特徴的な意匠が少ないのでPTGuiはControl Pointを生成するためのきっかけを掴みづらく、スティッチに特有の難しさが生じることがあります。

対して、マルチROW式のパノラマ雲台を使って6+Z+N手法で撮影する場合では、天井部と床面に正対した明瞭度の高い元画像データが得られるので、全球の全方位で高精細なパノラマ画像を構成することができます。

6+Z+N手法は確かにちょっと面倒な撮影方法ですが、これが世界中のプロのパノラマクリエイター達の標準的な撮影スタイルです。撮影の手数に対して得られるイメージクオリティのバランスが良いことから、この6+Z+N手法がスタンダードとして定着しました。

この6+Z+N撮影方法と適切なポストプロダクション(撮影データの後処理)、そしてPTGuiの確実で効率的な操作をマスターすれば、その応用で、一般的なレクチリニアレンズを使った、より解像度の高いパノラマイメージやギガピクセルパノラマも制作できるようになります。

Googleストリートビューに掲載されるEquirectangular画像のサイズは12000 × 6000ピクセル程度が主流ですが、これはRICOH THETA Xで得られる画像サイズとほぼ同じ大きさです。一方、約4000万画素クラスのデジタルカメラと対角魚眼レンズを使って 6+Z+Nで撮影した場合には、生成されるEquirectangular画像は約20000 × 10000ピクセルとなり、面積比で4倍近い解像度の画像が得られることになります。このサイズの解像度があれば、インタラクティブパノラマ(Panorama VR)でズームアップした時でもディティールをハッキリと見せることができます。

EquirectangularイメージはあらゆるパノラマVRコンテンツの元素材となり、このイメージを使ってkrpanoPano2VR3DVISTAなどでバーチャルツアーを制作したり、あるいはGoogleストリートビューやFacebookに360°パノラマを投稿するなど、幅広い用途に利用されています。

※このレクチャーは、プロとして写真撮影制作業務に携わっている方々、一眼レフやミラーレスデジタルカメラでの撮影経験が豊富な(どのような撮影条件下であったとしてもRAW現像がスムーズに行える)方々を対象としています。

当事務所が所有するパノラマ撮影機材のシルエット。全て異なるパノヘッドです。

レクチャーの内容

  • 360°パノラマ撮影機材の解説
  • 複数の撮影画像による全球包括とオーバーラップ(重なりしろ)について
  • なぜスティッチエラーは起きるのか?(No Parallax Pointの解説)
  • マルチROW式パノラマ雲台の精密なキャリブレーション方法
  • パノラマ撮影方法の解説
  • パノラマ撮影に於ける注意点について
  • スティッチ素材となる元画像を高品質に作成する方法の解説
  • 作業データの管理方法について
  • スティッチエラーを起こさない、PTGui Proの基本的な使い方
  • Nadirの処理(床面の三脚を消す方法)
  • Equirectangularイメージの生成
  • Photoshopを使ったEquirectangulerイメージの最終的な画質調整

    ※このレクチャーは秘密保持契約を交わしていただきます。

受講にご用意いただくもの

  • デジタルカメラと対角魚眼レンズ(単焦点レンズを推奨)
  • 脚部の剛性が高い、しっかりした三脚(伸長時170cm程度のサイズでカーボンファイバー製を推奨)
  • マルチROW式のパノラマ雲台(Nodal Ninja 3 MkⅢ + Nadir Adapter + ローテーター、あるいはNodal Ninja 6
  • ワイヤレスレリーズユニット(カメラメーカー製Bluetoothリモコンは不可。無線式で使用カメラに適合するもの)
  • 搭載メモリ最低16GB以上(32GB以上推奨!)、dGPU搭載の高性能なデスクトップPC(同条件のラップトップでも可)。デュアルモニター推奨。Windows、Macどちらでも構いません。
  • RAW現像ソフトウェア(Adobe Lightroom Classic または CaptureOne Pro)
  • バッチ処理のできるHDRソフトウェア(HDR初心者にはPhotomatix Pro 推奨)
  • Adobe Bridge, Adobe Photoshop CC, PTGui Pro

レクチャーの所要時間

2日間(5時間 ×2日、合計でおおよそ10時間)

※このレクチャープログラムはプロフォトグラファーとしての実績がある方々を対象としています。それ以外の皆さまにも対応いたしますが、その場合は2日間では時間が足りませんので、3日間(あるいは4日間)のレクチャーとしてご相談を承りますので、お気軽にお問い合わせください。

受講料金

受講人数料金(税込)
1名¥110,000-
2名¥198,000-
(2024/04 改訂)

※ハンズオンで説明する都合上、受講者は最大2名までとさせていただきます。

出張費

1日あたりの料金、交通費・宿泊費は別途実費

出張エリア料金(税込)
東京都区内無料
東京都区外, 埼玉県, 神奈川県¥5,500-
その他の地域(関東圏内)¥11,000-
その他の地域(関東圏外)¥16,500-
(2024/02 改訂)
  • レクチャー実施が決まりましたら、お見積の御承認を頂いた後に請求書をお送りしますので、全額をお振り込み下さい。お支払いをもって正式なお申し込みとさせて頂きます。(キャンセル発生の場合は速やかに返金いたします)
  • レクチャー受講前に機材購入に関する御相談がある場合は、お支払い後にお受けいたします。適切な機材をご案内します。
  • 誠に恐れ入りますが、レクチャーを行なう場所は貴社にて御用意ください。

お申し込みのキャンセルについて

レクチャー実施確定後のキャンセルにつきましては、下記の通りキャンセル料を申し受けます。

  • レクチャー実施日から起算して8日以上前のキャンセル 無料
  • 同7日前から3日前のキャンセル お支払い金額の30パーセント
  • 同2日前から前日までのキャンセル お支払い金額の50パーセント
  • 実地日当日のキャンセル お支払い金額の100パーセント

お問い合わせ・お申し込みについて

お問い合わせ、お申し込みについては、お問い合わせフォームからお願いいたします。