青森県下北郡佐井村「願掛岩」360° パノラマVR
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https://vr-factory.com/pano_files/2012sai_gankakeiwa/index.html
2012年に下北半島へ撮影旅行に出掛けて撮ったパノラマの中から、青い海、青い空、白い雲の3拍子が揃った風景のパノラマをご紹介します。
佐井村の宿を出発して、道すがらたまたま見かけた「願掛け岩」という観光スポットに興味が沸いてクルマを止め、少し険しい道を奥に入っていくと、その先にこんな絶景が開けていました。
この時は横着をしてしまい、本気モードで撮る機材ではなく、携行しやすい軽量コンパクトなパノラマ用機材を手にしていました。ですからこの絶景に出会った瞬間に自分の甘さを後悔したのですが、クルマに戻って機材を入れ替えるよりその瞬間を撮影することを選び、断崖の上、攻められるぎりぎりのポジションからパノラマを撮りました。
撮影機材はNikon D5100とAF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED、パノヘッドはNodal Ninja Ultimate R1、それに10.5mm用のレンズリングです。このレンズはレンズフードを削ぎ落としていない、APS-Cフォーマットで対角魚眼レンズとして使うノーマルバージョンです。
レンズリングでレンズを保持してカメラをパノヘッドに据え付けますが、この際、カメラを斜めにセットします。この時の撮影では45°ぐらい傾けました。これは、俯角15°の撮影で写り込むパノヘッドの位置を画面下の隅にするためです。この回転の角度は適当で構いませんが、パノヘッドやリグが写り込むのを防げない撮影方法を選んだ場合、画質が最も低下する画面の四隅に不要な写りこみを持ってくるのが合理的です。
そして、仰角7.5°で水平6分割撮影、俯角15°でも水平6分割撮影、合計12枚の画像で全球包括させます。
この撮影では、それらに三脚を消すための素材撮影1ショットを加えたので、合計で13枚の画像でパノラマを構成しています。
この仰角7.5°と俯角15°はNodal Ninja Ultimate R1にあらかじめ設けられている角度設定なので、撮影時に簡単に設定を切り替えられます。但し、この時気をつけるのは、仰角7.5°と俯角15°ではNo Parallax Pointの位置が変わるのでレンズリングの取り付け位置を仰角と俯角でそれぞれ適切な位置に移動しなければなりません。ですから、この撮影方法では、事前に仰角7.5°と俯角15°でNo parallax pointの位置を正確に測って、現場で確実に調整できるようにパノヘッドに印をつけておきます。
このパノラマは、ヘッドマウントディスプレイで見るといいと思うんです。普通にモニターで見るだけでは断崖の上から撮っているのか分かりづらいのですが、ヘッドマウントディスプレイなら撮影時の現場状況のリアリティをより一層感じられるはず。スマホでジャイロを有効にして見てもらってもいいと思います。