朝のプラハ市電、美しい教会の前で 360° パノラマVR

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https://vr-factory.com/pano_files/2015prague_trams02/index.html

2015年に撮影した、プラハ市電のストリートパノラマです。高解像度の360°パノラマVRなので、ズームアップ(スマホならピンチイン)で細部までしっかり見ていただけます。レトロなデザインがキュートな旧型車両と現代的な新型車両が混在して街中を走りぬけます。ネオゴシック様式のシンボリックな教会前のロケーションでの撮影。

撮影に使った機材は、Nikon D810, AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D, マルチロウ式のパノヘッドはBushman Panoramic Kalahari。明暗差の激しい、扱いの難しい光線条件下でした。撮影パターンは6+Z+N+Nadir素材。スティッチはPTGui Pro 13 β5。生成されたEquirectangulerイメージの横幅は20000 pxを少し上回ります。

電車が走るシーンのパノラマ制作では特有の苦労があります。それは架線です。複数枚の分割撮影した写真を繋ぎ合わせる際、どんなに撮影精度が保たれていたとしても、分割撮影の時間差で被写体が動いてしまっては、きれいに繋ぎ合わせることができません。街中でパノラマを撮るときの難敵は、風に揺れる電線と電車の架線。特に電車の場合は走行中にパンタグラフが架線を押し上げるので、どうしてもここで問題=ズレが生じてしまいます。このパノラマでも、やはり架線部分はレタッチせざるを得ませんでした。三脚や三脚の影を消す以外の理由でパノラマ画像にレタッチを加えるのは、なんか状況に負けた気がしてスッキリしません。特にスティッチエラーなんて、ホントに気に入りません。苦笑

斯様な理由から電車や鉄道のパノラマのオーサリングは実際、難度がなかなか高いです。ですが、その難しいジャンルを専門にしているパノラマ写真家もいます。酒井創介さんという、日本でも早くからパノラマ撮影とオーサリングを手掛けてきた方です。彼のWebはこちらに。

「鉄道とパノラマの旅」

酒井さんのパノラマからは、彼のまじめな人柄が伝わってきます。眼(着眼点や見方)が良い、撮影技術が上手いだけでなく、多作ながら常に誠実に制作されています。実際、パノラマ制作は面倒なプロセスの連続なので、まじめな人じゃないと長きに渡っては続けられないのです。ホントに。ホントだよ!ははは