ダム底に沈んだ場所で家族写真 360° パノラマVR

画像をクリックするとポップアップでパノラマが開きます。
別ウィンドウで開きたい場合はこちらのURLからどうぞ。
https://vr-factory.com/pano_files/2014kawarayuonsen_levelcrossing

2014年に撮影した高解像度360°パノラマVR。群馬県の山あいを走る吾妻線の、旧川原湯温泉駅すぐそばの踏切です。八ッ場ダムの建設中で、真上にダム湖を横断することになる八ッ場大橋が通っています。当時、嬬恋村にあるキャンプ場によく通っていて、ここはその通り道でしたので、時々クルマを止めては、写真を撮っていました。

インタラクティブな360°パノラマVRは、そのシーンがはたしてユーザーに操作を促すほどの空間なのかどうか、常にその意味が問われるコンテンツでもあります。せっかく操作してクルクル回しても、「なぁ~んだ」と思われがっかりされてしまうばかりのコンテンツでは、すぐに見向きもされなくなってしまいますから。(実際、もうそうなりつつあるのだと理解してます。苦笑)いつもパノラマを撮るときにはそんなことを念頭に置いているのですが、そのために時々演出過剰になる側面もあります。このパノラマはその作り手としての強引さがよく表れているわかりやすい例でしょう。強いて言うなら演出過剰なファミリーポートレイトとでもいいましょうか。あはは。

撮影に使った機材は、Nikon D800E、AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED、Bushman Panoramic Kalahari。Nikon D800Eで撮ったデータをいま改めて触ってみると、このカメラのイメージセンサーの色表現はとても癖の強いものであったことが確認できます。あの頃はまだ、こんな時代だったんですね。それと、Bushman Panoramicはもうパノヘッドの製造販売をやめてしまいましたが、Kalahariは携帯性には優れていましたが、パノヘッドとして有していなければならない剛性が低くて、明らかに撮影精度にバラつきがありました。PTGuiでスティッチしてみると、Control Point Tableとの対話でそれがよくわかります。パノヘッドの剛性、とても大事です。